箱根に移住された方に、移住したきっかけ、住んでみてよかったこと、苦労したことなど、お話を伺いました。

箱根出身のご主人はマウンテンバイクのツアーガイドとして、結婚を機に移住された奥様は「はこねのもり女子大学」のスタッフとして活動されています。

マウンテンバイクを通して、
箱根の素晴らしさを世界中の人々に伝えたい

マウンテンバイクの活動を始めたきっかけは、世界を旅して、箱根の素晴らしい大自然を世界中の人々に伝えたいと思ったから。今、9年目になります。マウンテンバイクのレンタルも全部込みでやっています。一回のツアーはだいたい4時間。実際に走っている時間は2時間くらいです。ビジターセンター下を起点に、芦ノ湖畔、仙石原の森、コースによっては九頭竜神社や箱根神社に行ったりもします。ひとつのツアーに、お一人様から最大15名まで参加できます。ご家族連れ、カップル、年配の方など、参加者の方はさまざま。お子様も、もちろん参加できます。
ツアーの参加者からは「こんな箱根があったのか」というご感想をいただきます。都会の方が、お子様を大自然の中に連れていきたくて参加されることも多いです。これからは日本人もそういう遊び方をする方が増えてくると思うので、大自然の中で生活していくこともできたら、素晴らしいと思います。(教仁さん)

交通機関も整っているため、小田原へも東京へも近い

食料品や日用品は、御殿場や小田原に出たついでにまとめ買いしています。ちょっとした日用品とか、近くで買えればいいな、とは思いますけれど。(恵美さん)

結婚後、生活用品など買いに行くのにも、特に不便さは感じません。今はインターネットでも買い物できるので、僕自身は便利になった気がします。交通機関も整っているため、小田原へも東京へも近い。東京は通勤圏ですし、小田原なんて全然、問題ないと思います。新宿までは直通バスで2時間、湯本からは私鉄の特急も利用できます。(教仁さん)

静岡も近いので、道の駅に行って買い物したりもします。(恵美さん)

スーパーに並んでいる野菜を買っていた人が「こんなに安く買えるんだ」とか「こんなに新鮮なんだ」とか、そういった楽しみもあると思います。うちは、道の駅で野菜をまとめ買いしています。(教仁さん)

結婚して移り住む前は、「観光地」のイメージが強かった

私は結婚して東京から箱根に来ました。箱根は「観光地」「遊びに来るところ」というイメージがあったので、意外と住んでいる人がいるんだな、って、最初はびっくりしました(笑)。ただ、とても静かですし、季節の移り変わりも毎日楽しめて、お子さんがいる方だったら、のびのびと育てられるんじゃないかと思います。(恵美さん)

箱根町が主催する、”未病”を治すことを目的とした
体験型イベントのスタッフとして活動

私は「はこねのもり女子大学」で、はこじょフォレストキッチン主宰兼スタッフとして活動しています。
現在は県西地域活性化プロジェクトとして箱根町との共同授業を行っています。森林ヨガやアウトドアクッキングを通して、箱根の森や自然・土地を教室に楽しみながら未病対策ができるイベントです。
「はこじょ」と出会ったきっかけは、自分が参加者としてイベントに参加したことです。引っ越したばかりの時でしたので、友達を作る目的と色々な箱根を知りたいと思い、参加しているうちにスタッフとして活動をさせていただくことになりました。(恵美さん)

教仁さんがデザインされた、パーカーとトートバック

箱根で出会った奥様とともに、若い移住者のためのコミュニティ『箱根ライン』を運営されています。

若い移住者のためのコミュニティを運営しています

僕は出身は千葉で、仕事がきっかけで箱根に来ました。仕事で花を買いに行ったときに、花屋で働いていた妻と出会って結婚しました。妻は山口の出身です。僕と妻は同い年で、ふたりとも箱根に来たばかり。友達を増やしたくて、地方や東京から来た仲間が少しずつ集まるようになって、今、箱根ラインというコミュニティをやっています。一番の目的は、箱根で友達を作って休日を充実させること。月に一回、スポーツをしたり、箱根の名所を回ったりしています。メインで活動しているのは10人くらいですが、スポーツのときは30人くらいになることもありますね。

友達がいなくてさみしさを感じている人は、結構多い

箱根は期間従業員として来る若い子もいて、人の入れ替わりも激しい。住民票を移して住む人もいますが、友達がいないんです。さみしいのはみんな一緒だから、いろんな情報交換ができたほうがいいですよね。箱根になじめないまま去ってしまうのではなく、たとえ3か月しかいなくても何年か経ったときに、箱根が心のよりどころと思えるような町にしたい。仕事は当然、100パーセント頑張らないといけないですが、プライベートが充実しているからこそ、仕事でも本気を出せると思います。

状況を変えるためには、自分から動くことも大事

メンバーの中には、箱根で生まれ育った人もいます。その子のお父さんが、商店会のイベントに僕たちを参加させてくれたこともありました。僕たちは地元の方たちと隔たりがあるように思いがちだけど、僕たちが、輪の中に飛び込もうとしないだけなんじゃないかな?去年、おととしには、地元の方と一緒にフリーマーケットを開いたりもしました。箱根に住んで良かったところは、そうした町の人たちの温かさ。あとは箱根の自然ですね。逆に、住むうえでちょっと覚悟が必要なところがあるとしたら、自分から動かないと(状況が)変わりづらいところ、でしょうか?

箱根に来た若い子たちが、箱根に住み続けられるような環境づくりをしていきたい

今は、箱根ラインを大きくしたい。フェイスブックをやっていますが、これからウェブサイトも作っていきたいです。湯本にあるアスレチック施設のことや、金太郎と金時山のつながりとかを記事にすれば、箱根で働く人がお客さんに伝えられることが、どんどん増えると思うんです。

「自然とアートとコミュニケーションを通して、箱根ライフをカラフルに」というのが、箱根ラインのテーマなんですよ。町をきれいにするのではなくて、自分たちの生活が明るくなるようにしたい。若い子たちが箱根に来て、箱根に住み続けられるような環境づくりをしていきたい。それってやっぱり、コミュニティだと思うんですよね。

湯本に移り住んで12年、東京では味わえない箱根暮らしの魅力についてお聞きしました。

移住したのは「窓から自然が見えるところに行きたかった」から

妻と子ども2人の4人家族で暮らしています。上の子は、幼稚園の先生になりたくて小田原の大学に通っています。下の子は、自宅のすぐそばにある小学校に通う6年生です。上の子が小学校に上がるタイミングで箱根に来て、その年に下の子が産まれました。箱根に引っ越した理由は、窓から自然が見えるところに行きたかったから。以前、父親が河口湖に別荘を持っていて、そこでの週末の生活がすごくよかったので、将来的にそういう生活がしたいという思いがありました。

東京に住み続けるか、箱根に引っ越すかの二択だった

もともと私は、車関係の雑誌の編集長をやっていました。箱根は取材先だったこともあり、多い日は東京から二往復することもありました。「今の仕事があるのも、箱根のおかげ」という気持ちも強かった。それで箱根を選びました。ほかの土地は全く選択肢になくて、東京にそのまま住むか、箱根に引っ越すかの二択でした。引っ越してきた頃と大きく変わったのは、仕事のスタイル。当時は今みたいにWi-Fiも飛んでおらず、事務所に行かないと納品ができませんでした。しかし今は受注も納品も、あえて東京に行く必要がない。ここ数年、本当にそれが顕著になりました。

箱根は趣味を持ちたい人に向いている

箱根は、趣味を持ちたい人に向いているかもしれません。釣り好きの方なら、小田原・早川あたりで海釣りができ、湯本に流れる川で川釣りができ、芦ノ湖で湖釣りができる。3つのタイプの釣りが楽しめるので、おすすめです。バイクが好きな方なら定年後、免許を取って山道や西湘バイパスを走るのもいいと思うし、アクティブでない方なら陶芸を習ったりもできます。地域ごとに泉質が違うのも、温泉好きな方にはうれしいですね。強羅、仙石原辺りは濁り湯で、湯本、大平台辺りはサラサラの透明です。

東京までの通勤は、車でも新幹線でも可能

箱根から東京まで、車でも新幹線でもドアツードアで1時間。私鉄の特急を使っても1時間半くらいです。小田原は始発駅なので絶対に座れます。通勤はそんなに大変ではないと、実際に体験してみて思います。ただ、車がないと生活は不便ですね。買い物は生協の宅配や、小田原で夜11時まで開いているスーパーを利用しています。私も利用していますが、スーパーが少ないという点は、生協の宅配があるので、それでカバーできると思います。東京のような利便性はありませんが、都会のごみごみした感じが嫌で、僕らはここに来た。ブランド物が欲しければ、御殿場のアウトレットに行けばいいんですよね。

宅地が見つかったことで移住が実現

湯本は小田原とほぼ同じ気候で、雪はほとんど降りません。また、とくに若い人の出入りが多いようで、地元のコミュニティに受け入れてもらいやすい感じがありますね。箱根は宅地が少なく、私も一度諦めたのですが、今住んでいる町の分譲地がたまたま見つかって、引っ越すことができました。