電力の逼迫に伴う停電に係る防火対策等について
目次
【住民の皆様へ】
◆◆ 停電時には、次のことに注意してください! ◆◆
◇ 電気機器の使用について
アイロンや電気調理器などの電気機器の使用中に停電した場合は、確実にスイッチを切ってコンセントから抜いてください。
◇ 火気の使用について
石油ストーブ、卓上コンロ、ローソクなどを使用する場合は、絶対にそばを離れず、燃えやすいものを近付けないよう十分注意してください。どうしても離れなければならないときは、火を確実に消してから離れるようにしてください。
また、締め切った部屋で火気を使用すると一酸化炭素中毒になる可能性がありますので、こまめに換気するようにしてください。
◇ エレベーターの使用について
エレベーターが停電時に停止し、閉じ込め事故などが発生することがありますので、十分注意してください。また、計画停電時には、停電予定時間前にその使用を制限してください。
◇ 避難経路などについて
電気錠や自動ドアなどが停電時にその機能を失い通行不能となることがありますので、避難経路などを事前に確認し、このような場合であっても避難できるように対策を講じておいてください。
◇ 119番通報体制の確保について
FAX機能付き電話やIP電話などでは、停電時に使用不能となるものがありますので、停電時に使用できない場合は、携帯電話や公衆電話で通報してください。
【事業所の皆様へ】
1 消防用設備等に関する事項について
大規模停電が発生した場合又は計画停電が実施された場合、電源が必要な消防用設備等が有効に機能しなくなるなど、防火対策に支障を生じるおそれがあります。
このことを踏まえ、消防用設備等の機能や性能及び防火対象物の用途、規模、収容人員、さらには計画停電実施期間中の事業の停止予定の有無などの状況を考慮し、次のことを参考に自主的な防火管理等により 防火安全性を確保するようお願いいたします。
(1) 消防用設備等が停電時に作動しない場合に備えた対応
非常電源の容量を超えて停電の時間が続くと見込まれる場合には、消防用設備等が作動しない場合に備えて、次の対応をお願いいたします。
* 消火設備
消火器などの設置場所及び使用方法を再確認してください。
不活性ガス消火設備などについては、起動用ボンベの容器弁開放の手動による放出操作手順を再確認
してください。
* 警報設備
定期巡回などによる火災の早期発見及び当該設備の設置範囲内への連絡・周知体制を確保してくださ
い。
* 避難設備
避難誘導体制及び避難経路などを再確認してください。
(2)自家発電設備の機能確保
消防用設備等の非常電源として自家発電設備を用いる場合にあっては、自家発電設備に必要な燃料の確保に努めるとともに、常用電源に復旧後、直ちに運転を停止(自動的に運転を停止するものを除く。)し、燃料の補給などにより、火災時の機能に支障のないようにしてください。
(3) その他の留意事項
誘導灯のうち、点滅機能または音声誘導機能が設けられているものは、停電した際に自動的に作動する場合がありますので、当該誘導灯を設置した施工業者などに事前にその対応方法について確認してください。2 危険物施設に関する事項について
停電時における危険物施設などの事故防止の徹底を図るため、次の事項について留意してください。(1) 保安管理
危険物施設が停電となった場合に備えて、停電時に発生する可能性のある事象を再確認し、その対処方法について予め確認してください。(2) 自家発電設備の試運転などの留意事項
自家発電設備の稼働に備えた関連設備の点検や試運転を行う場合は、発電設備のサービスタンク及び配管などの損傷、漏油などの有無を確実に点検してください。