二酸化炭素消火設備の事故に注意してください

 最近、二酸化炭素消火設備を誤って操作したり、工事などで誤って作動してしまい、消火剤の二酸化炭素が放

出されて死傷者を出す事故が発生しています。

 二酸化炭素消火設備とは?

 閉鎖された空間に二酸化炭素を放出して、火災を消火する設備です。

 高濃度の二酸化炭素を人が吸うと即時に意識を失い、死に至る可能性があります。

 誤った放出による事故を防ぐために、以下の点に注意してください。

 工事・メンテナンスをする場合

 二酸化炭素消火設備が設置された部分やその付近で工事やメンテナンス等を行う場合には、誤作動等による放

出を防ぐため、二酸化炭素消火設備を熟知した消防設備士や消防設備点検資格者を立ち会わせるなど、安全確保

を徹底してください。

 また、二酸化炭素消火設備の設置部分やその隣接部分に関係者以外の人が立ち入らないように注意してくださ

い。

  建物を利用する人などへの周知

 防火管理者等は、従業員や二酸化炭素消火設備が設置された部分の利用者などに、二酸化炭素の人体への危険

性、設備の適正な取り扱い方法、作動時の対処方法、避難の方法などを周知してください。

 二酸化炭素消火設備作動時の対応

 二酸化炭素消火剤の放出前には、音声等による警報が行われます。万一、放出されたときには消火剤を吸い込

まないよう、速やかに避難をし、むやみに近づかないでください。消火剤が放出された場合は、すぐに119番通

報するとともに、設備の設置・保守点検などを行った業者へ連絡してください。

 誤って起動させたら速やかに「非常停止ボタン」を押してください

 火災でないときに誤って起動ボタンを押したときは、速やかに手動起動装置内にある「非常停止ボタン」を押

し、消火剤(二酸化炭素)の放出を止めてください。