令和4年1月21日(金)に開催された国の文化審議会で、箱根町の宮城野地域と仙石原地域で守り伝えられている、国の記録選択無形民俗文化財「箱根の湯立獅子舞」(保護団体:箱根湯立獅子舞保存会)を、国の重要無形民俗文化財に指定するよう文部科学大臣に答申がなされました。

 箱根の湯立獅子舞は、江戸時代に箱根に伝えられたといわれる湯立神楽です。全国に分布する湯立神楽の中で、箱根の湯立獅子舞は、獅子頭を被ったものが、幣束やササを用いて釜の湯をかき混ぜ、集まった人々などへ湯を振りかけて祓い清める「湯立」の所作を行うもので、現在箱根町と静岡県御殿場市にのみ伝わっているたいへん希少な芸能です。また、湯立の前日や別日に、悪疫払いを目的とした辻締めを行うことも大きな特色のひとつです。

 箱根の湯立獅子舞は、これまで神奈川県の無形民俗文化財として指定されるなど、保護が図られてきましたが、その価値がさらに高く評価されたもので、箱根町で初めての国重要無形民俗文化財に指定されることとなります。

  

 宮城野湯立獅子舞     仙石原湯立獅子舞

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