地震

神奈川県が想定している地震による被害

神奈川県地震被害想定調査(平成11年3月)では、(1)東海地震、(2)南関東地震、(3)神奈川県西部地震、(4)神奈川県東部地震、(5)神縄・国府津−松田断層帯地震の5つの想定地震が起こった場合の被害想定を行っています。
このなかで(4)をのぞく4タイプの地震は、いずれも箱根町に大きな被害をもたらすことが予想されています。

想定地震による箱根町の被害(神奈川県の資料より)

被害想定項目/想定地震 東海地震 南関東地震 神奈川県
西部地震
神縄・国府津-
松田断層帯地震
町で予想される最大震度 震度6強 震度7 震度6強 震度7
人的被害 死者 10人未満 40人 30人 50人
重傷者 10人未満 30人 20人 40人
建物被害 木造大破 170棟 790棟 470棟 1,200棟
非木造大破 130棟 400棟 440棟 590棟
崖被害数 20箇所 60箇所 60箇所 70箇所

地震の揺れ(震度)と被害(気象庁資料を抜粋)

震度5弱 多くの人が身の安全を図ろうとし、一部の人は行動に支障を感じる。食器類や書棚の本が落ち、家具が移動することがある。
震度5強 多くの人が、行動に支障を感じる。自動車の運転が困難となる。耐震性の低い住宅では大きな被害が生じるものがある。
震度6弱 立っていることが困難になる。固定していない重い家具の多くが移動、転倒する。 開かなくなるドアが多い。耐震性の低い住宅では倒壊するものがある。耐震性の高い住宅でも被害が生じるものがある。
震度6強 這わないと動くことができない。固定していない家具のほとんどが移動する。耐震性の低い住宅の多くが倒壊し、耐震性の高い住宅でも被害が生じるものがある。
震度7 自分の意志で行動できない。ほとんどの家具が大きく移動する。耐震性の高い住宅でも、傾いたり、大きく破壊するものがある。大きな地割れや地すべり、山崩れが発生する。

※震度はある場所での揺れの強さを表すもので、地震の規模、震源からの距離、地盤条件などに左右されます。

東海地震

箱根町で被害が予想される地震のうち、東海地震は法律にのっとり国が観測を続け、地震につながる異常が確認されたら東海地震に関する情報が発表されます。
なお、平成16年1月から東海地震に関する情報は、「東海地震観測情報」「東海地震注意情報」「東海地震予知情報」と細分化され、防災対応も変更されました。

土砂災害

箱根町は、「♪万丈の山、千仭の谷」と歌われるほど、急峻な山並みが続いています。これらの山々は火山の噴出物でできている上、噴気の影響で変質し、大変崩れやすくなっています。さらに、年間の降水量が2000mmを越え、神奈川県の中でも降水量の多い地域です。このため、これまでにもがけ崩れなどの土砂災害が数多く発生しました。また、大正12年の関東地震や昭和5年の北伊豆地震では、箱根全山で崩壊が発生しました。

大雨や地震の時には、がけや谷から離れ、早めに避難するように心がけましょう。また、日頃から自宅近くのがけの様子を観察しておくと、危険を察知しやすくなります。

がけ崩れの前兆

がけ崩れの前兆

要注意現象

  • がけに亀裂がある
  • がけから小石がパラパラと落ちてくる
  • がけから急に水が涌いてくる

土石流の前兆

土石流の前兆

要注意現象

  • 山鳴りや立木がさける音がする
  • 川が濁り、流木が混じり始める
  • 雨が降り続いているにもかかわらず川の水位が急激に下がる

地すべりの前兆

地すべりの前兆

要注意現象

  • 地面にひび割れができている
  • 地面の一部が陥没したり、隆起している
  • 池や井戸の水が急に減ったり、濁ったりしている

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