ナラ枯れ被害が広がっています
ナラ枯れについて
6月から9月頃に、体長5mm程のカシノナガキクイムシという虫が、健全なコナラ、ミズナラ等のナラ類やシイ・カシ類の樹木の幹に穴を開けて内部に入り産卵します。このとき、カシノナガキクイムシの体に付着したナラ菌が内部に持ち込まれます。ナラ菌は樹体内に広がり、通水が阻害された木は衰弱し、やがて枯死してしまいます。
この「ナラ枯れ」は、日本各地で発生が確認されており、当町では平成29年に湯本地域で初めて被害が確認され、本年に入ってからは町内のほぼ全域にまで被害が広がっています。
※専門家によると、被害は5年程で終息するといわれています。
※ナラ枯れが人体や他の動物、ナラ類、シイ・カシ類等以外の植物への影響が出た事例はありません。
※ナラ枯れ被害木の処理は土地所有者の方が行う必要があります。伐採等の処理方法等が分からない場合には、専門業者に相談することをおススメします。
詳細はこちらのチラシをご参照ください⇒『ナラ枯れ被害チラシ』 [408KB pdfファイル]
ナラ枯れの特徴
(1)7月から9月頃に葉が紅葉し枯れる(大径木に多い)
(2)幹に直径1.5mm~2.0mmの多くの孔がある。
(3)幹の根元に大量のフラス(木屑と虫の排泄物が混ざった粉状のもの)が溜まっている。
被害対策
主な被害対策は立木くん蒸や伐倒くん蒸、予防剤注入です。ナラ枯れ被害には抜本的な防除対策がないため、予防と駆除を組み合わせる対策が重要となります。
具体的な対策方法等については以下を参考にしてください。林野庁ホームページの中に「ナラ枯れ被害対策マニュアル」が紹介されています。必要な方は、林野庁または町観光課へご連絡ください。
【参考】
ナラ枯れ被害情報提供のお願い
ナラ枯れが原因と思われる被害木を発見し、ご協力いただける方は下記の情報カードに必要事項をご記入し、観光課へFAXまたはメールでお送りください。
皆様から頂いた情報は、県森林保全課等の関係機関と共有させていただき、被害状況の把握に活用してまいります。
●情報カードはこちら
【エクセル版】ナラ枯れ被害情報カード(Excel版) [31KB xlsファイル]
【PDF版】ナラ枯れ被害情報カード(PDF版) [73KB pdfファイル]
【送り先】観光課 FAX番号 0460-85-6815
メールアドレス web_kankou@town.hakone.kanagawa.jp
神奈川県・箱根町の主な取り組み
○平成29年度
・神奈川県県西地域県政総合センター森林保全課における被害木調査(湯本地域・68本)
・山形県森林研究研修センターの方を講師に招き、対策の実践を含む合同調査を実施。その際、その際、立木くん蒸処理方法を試験施工(湯本地域・47本)
・神奈川県県西地域県政総合センター森林保全課による立木くん蒸実施(仙石原地域・11本)
・神奈川県がナラ枯れ被害について情報収集するためのチラシ及び情報カードを作成
○平成30年度
・神奈川県県西地域県政総合センター森林保全課・箱根町観光課による合同現地調査の実施(仙石原地域・湯本地域)
・神奈川県県西地域県政総合センター森林保全課による立木くん蒸試験施工(湯本地域・34本)
・箱根町観光課による伐倒くん蒸実施(湯本地域・12本)
・箱根町観光課がナラ枯れ被害について情報収集するためのチラシを作成し、各自治会へ配布
○令和元年度
・箱根町観光課による伐倒くん蒸、立木くん蒸実施(湯本地域・208本)
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