2023年8月1日開催「夏休み子どもジオ講座」にご参加の皆さんを対象に「自由研究コンテスト~わたしが考える環境カード~」を開催し、応募作品 12点の中から、優秀作品3点を決定しました。

 「応募テーマ『あなたがいつもしている環境に優しい行動、環境のために自分でこれから出来る行動を考えて、オリジナル環境カードを作ろう!』に沿ったものか」を1番の審査のポイントとして選考しましたが、講座後に色々な環境問題についてよく調べて考えてくれた作品や「地球環境カードゲームMyEarth(マイアース)」についてよく考えられた作品など、様々な環境カードをご応募いただきました。

 応募してくださった皆さん、ありがとうございました!

 優秀作品を含めた全12作品は、9月22日(金)15時から、10月5日(木)15時まで、箱根町役場本庁舎 住民ホールにて展示しました。

 ※ コンテストの概要はコチラ ※「夏休み子どもジオ講座」についてはコチラ 

 ※ 応募作品のタイトルは、原文のまま掲載しています。

 

優秀作品 

 

関連するSDGsのゴール

              

カード名「たまごのからをさい利用する」

 

 小田原市立報徳小学校4年生 濱口 桜季 さん

 

◎審査員のコメント◎

 「たまごの殻」を捨てずに畑にまくという、普段行っている環境のための活動を紹介してくれました。

 また、殻をチョークにしたり、工作に使うなど、ユニークな活用方法を調べてくれた点も良かったです。

 

 こうした工夫はSDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」に繋がっています。

 ゴミの処理に注意を払うことで、まちの環境を綺麗に保っていきましょう。

関連するSDGsのゴール

                

カード名「のこさず食べる」

 

 箱根町立湯本小学校3年生 村上 泉 さん

 

◎審査員のコメント◎

 今回応募があった中で、もっとも気軽に誰でも取り組めるカードです。

 普段の食事も、ゴミを減らすために「のこさず食べる」ことを意識すれば、それは立派な環境活動になります。

 環境活動をより身近に感じさせてくれるカードです。

 また、残さず食べることはSDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」と繋がっています。

 食品ロスを減らすことは、環境に良いだけでなく、まわりまわって、途上国の貧しい人を守ることにも繋がります。

関連するSDGsのゴール

                

カード名「エコマークのついている鉛筆を最後まで使う」

 

 小田原市立下府中小学校4年生 今井 智基 さん

 

◎審査員のコメント◎

 エコマークは、環境への負担が少なく、環境を守ることに役立つと認められた商品につけられるマークです。

 エコマーク付きの鉛筆を使うことは、講座で体験した箱根の自然や様々な生物を守ることに繋がります。

 家や学校ですぐに、かつ長期的に実践できる良いアイデアです。

 また、鉛筆を最後まで使い切ることで、ゴミの削減も心がけている点も良かったです。ゴミが減ることはCO2の排出を減らすことにもなることからSDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」に繋がっています。

 鉛筆以外にもエコマークの認定商品はたくさんあるので、積極的に選んで使ってみると良いでしょう。

その他の応募作品

     

関連するSDGsのゴール

     

カード名「植木活動」

 

 箱根町立湯本小学校5年生 村上 倭さん

 

◎審査員のコメント◎

 木を植えることで、生き物のすみか(住処)を増やし、さらに、植えた木が二酸化炭素を減らすことで地球温暖化も防ぐことをカードにしてくれました。

 マイアースの「生き物の住処を奪う『山火事』」のカードに対抗する良いカードですね。

 こうした活動のことを「植林(しょくりん)」や「植樹(しょくじゅ)」といい、SDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」に繋がっています。

 植林をして生態系を守ることで、土砂崩れなどの色々な災害の被害を減らし、陸の豊かさを守ることができるのです。

関連するSDGsのゴール

     

カード名「リサイクルをする」

 

 箱根町立湯本小学校5年生 田中 竜乃介さん

 

◎審査員のコメント◎

 プラスチックごみを海にポイ捨てせずにリサイクルすることで、海を汚さずに守る行動をカードにしてくれました。

 「リサイクル」はSDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」で紹介されており、ごみの発生する量を大きく減らすことができる大事な取組みです。

 世界では毎年約800万トンのごみが海に流れ出ており、海のごみの半分以上がプラスチックであるといわれています。

 プラスチックごみの発生を減らし、海を清潔に保つことをみんなで心がけていきたいですね。

関連するSDGsのゴール

        

カード名「とれた外来生物をにがさない」

 

 小田原市立桜井小学校5年生 足立 俊太郎さん

 

◎審査員のコメント◎

 釣りや虫取りでとれた外来生物を逃がさないことで、これ以上生態系に影響が出ないようにするアイデアを考えてくれました。

 講座を受けてから箱根の生物と植物について、さらに自分で調べて考えてくれたカードで、積極性が評価できます。

 このような生態系を守る取組みは、SDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」に繋がっています。

 外来種が増えると、もともといた生物の数を減らしてしまったり、農作物が食べられてしまったり、たくさんの影響があります。箱根でもオオハンゴンソウなどの外来生物による被害が出ており、駆除活動が行われています。

関連するSDGsのゴール

     

カード名「川や海にゴミを捨てないこと」

 

 箱根町立湯本小学校5年生 奥津 遥斗さん

 

◎審査員のコメント◎

 川や海にゴミを捨てず、ごみ箱に捨てたり、自分で持って帰るようにして、川や海の生き物を守る取組みのカードです。

 SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」では、海や沿岸の生態系を守るために、汚染を減らす大切さが示されています。

 汚染を減らすには、まずごみを出さないこと!とはいえ、出たごみは適切な場所に捨てることが大切です。

 気持ちよく釣りを楽しむためにも、川や海の生き物たちをみんなで守っていきましょう。

関連するSDGsのゴール

     

カード名「温室効果ガスの排出の量の削減計画」

 

 南足柄市立岩原小学校5年生 加藤 玖音さん

 

◎審査員のコメント◎

 地球温暖化の対策に温室効果ガスを減らすことが効果的であることを調べて、箱根町の地球温暖化対策をまとめた「第2次箱根町地球温暖化対策実行計画」をカードにしてくれました。

 マイアースの「山火事」カードの強さに注目し、バランスを考えて、それに対抗できるカードを考えてくれました。ゲームのルールをよく理解し、環境についても深く考えられている点が評価できます。

 地球温暖化は、SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」と関連しており、箱根町もカードにしてくれた計画を基に、温室効果ガスの削減に取り組んでいます。

 「水を出しっぱなしにしないこと」や「使わない電気はこまめに消すこと」など、自分でも出来る地球温暖化対策も調べてみてくださいね。

関連するSDGsのゴール

     

カード名「無題(駅の荷物置き場を無料にする)」

 

 私立 暁星小学校5年生 五十子 智應さん

 

◎審査員のコメント◎

 駅に無料の荷物置き場(コインロッカー等)を設置することで、移動するときに車ではなく鉄道を利用するように促すアイデアが光るカードです。

 鉄道が人ひとりを1km運ぶ時に出るCO2は、「乗用車の7分の1」といわれています。出かけるときに積極的に鉄道を使うようにすると、環境への影響を減らすことができますね。道の渋滞を減らすことも考えてくれているところがとても評価できます。

 また、マイアースにも登場する「間伐材」で切符を作る工夫も考えてくれました。

 間伐は森林を守り、健康的に成長させるために行われます。間伐材を積極的に使うことは、森林に生きる生き物を守ること(SDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」)、森林がCO2を吸収し地球温暖化を防止すること(SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」)など、様々な良いことにも繋がっています。

関連するSDGsのゴール

     

カード名「スぎの木」

 

 東京都目黒区立駒場小学校4年生 松本 礼央さん

 

◎審査員のコメント◎

 スギ(杉)の木を取り上げて、森林が二酸化炭素を吸収し、地球温暖化を防いでくれる性質をカードにしてくれました。

 SDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」では、このような自然の働きを守り、回復させて、今後も活用していくことの大切さが示されています。

 講座内の森の探検を楽しみ、木と地球温暖化の関わりについて興味を持ってくれた点が評価できます。

 箱根町の芦ノ湖湖畔の箱根旧街道沿いには、江戸時代後期に植えられた美しい杉並木が立ち並んでいます。ぜひ訪れて探検してみてくださいね。

関連するSDGsのゴール

     

カード名「うみのゴミをすてるな!」

 

 伊勢原市立伊勢原小学校4年生 近藤 唯さん

 

◎審査員のコメント◎

 海にプラスチックごみを捨てないように呼びかけるカードです。

 このカードを考えた理由に、「みんながポイ捨てをしないかもしれない」と書いてくれています。環境への悪い影響を減らすためには、自分にできる環境活動を頑張ることに加えて、環境に優しい活動を心がけるように、声をかけあうことも大切です。

 SDGsの目標12には「色々な場所に暮らすみんなが、ずっとそこで暮らしていけるように、自然に寄り添って生活していく方法とその気持ちを持つようにする」という目標が入っています。

 環境のためにできることについて、自分だけでなく、みんなで協力して取り組もうとする視点が評価できます。

関連するSDGsのゴール

     

カード名「エコキャップ」

 

 伊勢原市立伊勢原小学校3年生 近藤 陸さん

 

◎審査員のコメント◎

 ペットボトルのキャップを再利用して、プラスチックをリサイクルするアイデアです。

 日本中で、ペットボトルのキャップを集めて、リサイクルすることでCO2の削減に取り組んだり、キャップを売った利益で世界の子どもたちにワクチンを届けたりする「エコキャップ運動」が行われています。

 リサイクルすることは、SDGsの目標12の「化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減」や「廃棄物の発生の削減」に繋がり、キャップを売った利益で世界の子どもたちにワクチンを届けることは、SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」に繋がります。自分で出来る小さなことが、世界の子どもたちの幸せにも繋がることを教えてくれる良いカードです。

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