児童虐待防止
児童虐待とは
親または親に代わる養育者によって、子どもに加えられた行為で、子どもの心身を傷つけ、すこやかな成長・発達を損なう行為をいい、次の4つに分類されます。ほとんどの虐待が重複して起こります。
身体的虐待
叩く・殴る・蹴るなどの暴力、タバコの火などを押しつける、逆さづりにする、戸外に締め出す等の行為です。
子どもに重い後遺症を残したり、死に至ることがあります。
心理的虐待
無視・拒否的な態度、罵声を浴びせる、言葉による脅し、兄弟間での極端な差別扱い、ドメスティック・バイオレンス(配偶者に対する暴力)等、子どもの心が傷つくようなことを言ったり、意図的に無視したりして、子どもに心理的な傷を負わせるような行為です。子どもの自尊心の低下を招いたり、怯え、うつ状態などの精神症状が現れることもあります。
性的虐待
子供への性交・性的暴力、性器や性交を見せる、ポルノグラフィーの被写体などにする等の行為です。
心理的に傷つくだけでなく、異性への嫌悪感等、子どもの人生に重大な影響を与えます。
ネグレクト(養育の放棄又は怠慢)
適切な衣食住の世話をせず放置する、病気なのに医師に連れていかない、乳幼児を家に残したまま外出する、乳幼児を車の中に放置する等の行為です。身体発育や心の発達が遅れたり、栄養失調や脱水症状で死に至ることもあります。
虐待に気が付いたら
児童虐待防止法では、虐待を受けたと思われる子どもを発見したときは、町または児童相談所に通告することが国民の義務と定められています。児童への虐待を発見した場合や虐待が疑われる場合は、次の虐待通報窓口へご連絡ください。ご連絡いただいた方のプライバシーは守られます
箱根町こども家庭センター
電話番号:0460-85-9595
受付時間:平日8時40分から16時50分
住 所:箱根町湯本256番地 箱根町役場子育て支援課内
小田原児童相談所
電話番号:0465-32-8000(代表)
受付時間:平日8時30分から17時15分(土日、祝日、年末年始を除く)
住 所:小田原市荻窪350-1 小田原合同庁舎内
・来所相談(原則予約制)
・テレホン相談(子ども家庭110番)(匿名可)
子育ての不安、しつけ、子どもの性格のこと、いじめ、不登校、家庭内暴力、非行、子どもにかかわるご相談はなんでもお受けします。
児童相談所全国共通ダイヤル
電話番号:189(フリーダイヤル)
受付時間:24時間
体罰等によらない子育てを広げよう
令和2年4月から「親権者等は、児童のしつけに際して、体罰を加えてはならない」ことが法定化されました。何度も言葉で注意したけどいうことを聞かないので頬を叩いた、いたずらをしたので長時間正座をさせた、宿題をしなかったので夕食を与えなかった等、これらは全て体罰です。体罰等が繰り返されると、子どもの心身の成長・発達にさまざまな悪影響が生じる可能性があります。体罰等によらない子育てを推進するため、子育て中の保護者に対する支援も含めて社会全体で取り組んでいきましょう。
体罰等によらない子育てのために~みんなで育児を支える社会に~
子どもの車内放置は児童虐待です
令和4年7月に、神奈川県内で保護者が幼いきょうだいを車内に放置し、熱中症により死亡させる大変痛ましい事件が発生しました。子どもを車内に放置することは児童虐待(ネグレクト)にあたります。たとえ短時間であっても、子どもを車内に残したまま車から離れることは大変危険な行為です。特に日中の車内温度は50度を超えることもあり、エンジンを停止させ5分経過した時点で車内温度は約5℃上昇し、15分後には熱中症の指標である熱中症指数が危険レベルにまで達すると言われています。このような事件・事故が二度と起こらないよう、強い危機意識を持って子どもの命を守らなければなりません。
子どもの車内放置は児童虐待です!【神奈川県】