現在、消防本部では、災害時にWi-Fi電波を使用したドローン(以下「現行ドローン」という。)を活用し災害情報の収集を行っていますが、
山岳地形のため電波の届く範囲が限られています。そこで、電波の届く範囲が広いWi-Fi電波とLTE電波を用いたドローン(以下「LTEドローン」
という。)の導入を検討しています。
 先般、(株)NTTイードローンテクノロジー様のご協力により、芦ノ湖西岸でLTEドローンの実証実験を行いました。
現行ドローンは離着陸地点を地形や電波状況を考慮して決定するため、その場所まで持って行き運用を行っています。一方、LTEドローンは携帯
電話のLTE電波を使用しており、箱根町は概ねLTE電波でカバーされているため、離着陸場所の選択肢が広がることが期待されます。
 実証実験では、現行ドローンとLTEドローンを同経路で飛行させて比較を行いました。
現行ドローンでは尾根を越えたところで電波が途切れ、要救助者を発見することが出来ませんでしたが、LTEドローンはWi-Fi電波の届かない尾
根を越える付近から自動的にLTE電波に切り替わり、尾根の先にいる要救助者を想定した人物を発見することが出来ました。

飛行ルート、発見写真

このような実証実験を踏まえて災害時に早期の情報収集及び災害対応が出来るよう様々な検証を重ねて導入を検討していきます。

今回の実証実験で使用したLTEドローン(Parrot製ANAFI AI)

ドローン

※今回の実証実験で使用した機体は、フランスParrot製ANAFI AIでWi-Fi電波からLTE電波へ自動切換えができ、48Mピクセルのカメラを
搭載し、4K60fpsの撮影ができ6倍ロスレスズームを装備しています。

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