コイヘルペスウイルス病(KHV)について

 芦ノ湖において令和6年7月下旬からコイが死亡する事例が発生したことについて、以下のとおり、神奈川県より令和6年7月31日付で記者発表がありましたのでお知らせいたします。

 

【記者発表資料】

(県政記者クラブ、小田原記者クラブ同時発表)

箱根町内の芦ノ湖において、令和6年7月下旬からコイが死亡する事例が見られ、検査をした結果、コイヘルペスウイルス病であることが判明しました。同湖では初めての発病事例となります。そのため、県は芦ノ湖を含む早川の本流及び支流の区域をコイの持ち出し禁止水域に指定しました。
なお、この病気は人には感染せず、コイだけに感染するものです。 

1 経緯

箱根町内の芦ノ湖において、令和6年7月下旬からコイが30尾程度死亡していることを芦之湖漁業協同組合が確認しました。
7月30日に採取した1尾について、県水産技術センター内水面試験場で、コイヘルペスウイルス病のPCR法(注記)による検査を実施したところ、陽性でした。
なお、同湖における同病の発生は初めてです。(注記)PCR法:病原体の特異遺伝子を検出する方法です。

2 検査結果の内容

検体採取日 検体採取場所 区分 結果判定日 検体数 陽性数 陰性数
令和6年7月30日 芦ノ湖 コイ 令和6年7月31日 1 1 0

 

3 コイの持ち出し禁止水域の指定

県は、令和6年7月31日付けで、芦ノ湖を含む早川の本流及び支流の区域を神奈川県内水面漁場管理委員会指示に基づくコイの持ち出し禁止水域に指定しました。

4 今後の対応

箱根町及び小田原市に対して、神奈川県内水面漁場管理委員会指示の周知について協力を依頼します。
県は、芦ノ湖を含む早川の本流及び支流の区域について、引き続き監視等を行います。

5 その他

コイヘルペスウイルス病は、コイ(マゴイ、ニシキゴイ)特有の疾病で、他の魚や人に感染することはありません。また、コイに触ったり、感染したコイを食べても人体には影響はありません。

(別添資料1)県内のコイの持ち出しの禁止水域(地図)(PDF:419KB)

(別添資料2)神奈川県内水面漁場管理委員会指示に基づくコイの持ち出し禁止水域(PDF:104KB)

 

コイヘルペスウイルス病(KHV)とは

・コイヘルペスウイルス病は、マゴイとニシキゴイに発生する病気です。発病すると行動が緩慢になったり餌を食べなくなりますが、目立った外部症状は少なく、鰓の退色やびらん(ただれ)などが見られます。幼魚から成魚までに発生し、死亡率が高い病気です。現在、コイヘルペスウイルス病に対する有効な治療法はありません。

・潜伏期間は2~3週間とされています。

 

飼養していたコイの処理について

・飼育しているコイが死亡したり、衰弱したからといって、川や池に捨てたりすることは絶対にしないでください。

・死亡したコイについては環境センター(芦之湯84番地)への直接搬入に限り受入れております。搬入される際は搬入数(尾数)をお伝えください。

 

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