2024年8月1日開催「夏休み子どもジオ講座」にご参加の皆さんを対象に「自由研究コンテスト~わたしが考える環境カード~」を開催し、応募作品の中から、最優秀作品 1点、優秀作品 2点を決定しました。

 「応募テーマ『あなたがいつもしている環境に優しい行動、環境のために自分でこれから出来る行動を考えて、オリジナル環境カードを作ろう!』に沿ったものか」を1番の審査のポイントとして選考しましたが、いつも家族で取り組んでいることをカードにした作品や問題に思っていたことを改善する提案の作品など、様々な環境カードをご応募いただきました。

 応募してくださった皆さん、ありがとうございました!

 優秀作品を含めた全8作品は、10月23日(水)から、11月7日(木)正午まで、箱根町役場本庁舎 住民ホールにて展示します。

 ※ コンテストの概要はコチラ ※「夏休み子どもジオ講座」についてはコチラ 

 ※ 応募作品のタイトルは、原文のまま掲載しています。

 

最優秀作品 

関連するSDGsのゴール

              

カード名「箱根のみりょくをみんなに伝える」

 

 小田原市立桜井小学校6年生 足立 俊太郎さん

 

◎審査員のコメント◎

 友達や従妹など身近な人に箱根の魅力を伝えることで、それがさらに広く伝わっていき、箱根町への来訪が増え、経済が活性化することで、その分、環境保護に役立てることが出来るという新しい視点でのアイデアを作品にしてくれました。

 箱根の魅力を伝えファンになってもらうことは、ゴミのポイ捨てや草木を傷つけたりすることなども防ぎ、箱根町の自然を大切にしようという気持ちにも繋がります。

 こうした気持ちがSDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」に繋がっていきます。

 箱根町だけでなく、自分の住む町や県、日本や世界の魅力に気付き、地球を大事にしていこうという気持ちをみんなが持てるようになると良いですね。

優秀作品

関連するSDGsのゴール

                

カード名「ふよう土を作る」

 

 箱根町立湯本小学校4年生 村上 泉 さん

 

◎審査員のコメント◎

 「料理の際に出た野菜くずなどを捨ててしまうのではなく、プランターで腐葉土にして、また野菜を育てる」という、普段ご家族みんなで行っている活動を紹介してくれました。

 この活動は「ゴミを減らす」だけでなく、「自宅で野菜を育てる」こともCO²の排出を減らすことに繋がっており、とても評価できます。お店では町外や県外、外国で作られた野菜や果物、お肉などが売られていますが、これらは車や船を使って運ばれてくるためCO²が排出されます。住んでいる町や家庭で作られたものを選んで食べることも環境のためになるのです。

 こうした工夫はSDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」と繋がっています。

 カードを考えた理由に書いてくれたとおり、どの家庭でも手軽に取り組める良いカードです。

関連するSDGsのゴール

                

カード名「余計なものを買わない」

 

 南足柄市立岩原小学校6年生 加藤 玖音さん

 

◎審査員のコメント◎

 「買い物に置く前に『買い物メモ』を作ることで余計なものを買わないようにして家庭ゴミを減らす」という誰でも取り組める活動を紹介してくれました。

 買い物に行くと、ついつい余計なものまで買ってしまい、結局賞味期限が切れるなどして捨てる「食品ロス」にも繋がりがちです。日本では、1日1人あたり、お茶碗1杯分(約124g)の食品ロスが発生しているとも言われています。一方で、世界では飢餓に苦しむ人々も多く存在します。

 食品ロスを減らすことは、環境に良いだけではなく、まわりまわって、そのような貧しい人を守ることにもなることから、SDGsの目標2「飢餓をゼロに」にも繋がっています。

その他の応募作品

     

関連するSDGsのゴール

     

カード名「無題(余った水で打ち水をする)」

 

 小田原市立下府中小学校5年生 今井 智基 さん

 

◎審査員のコメント◎

 古くから日本の生活に取り入れられてきた「打ち水」の習慣に着目して、さらにお風呂の残り湯や雨水、米のとぎ汁などの「余った水」を再利用する工夫もプラスした温暖化対策をカードにしてくれました。

 熱がたまりやすいベランダやエアコンの室外機の周りなどへの打ち水は、室内の気温を下げる効果があるため、節電にもなります。

 節水や節電は、温室効果ガスの排出を抑制したり、地球の資源を守ることに繋がり、気候変動対策だけでなく、SDGsの目標6「安全な水とトイレを世界中に」や7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」にも繋がっています。

 今年の夏も暑い日が続きましたが、地球に優しい暑さ対策としてもみんなで打ち水を生活に取り入れていきたいですね。

関連するSDGsのゴール

     

カード名「小さくなったえんぴつを大切に使う」

 

 小田原市立報徳小学校5年生 濱口 桜李さん

 

◎審査員のコメント◎

 日頃使っている鉛筆に注目して、出来るだけ最後まで使うための工夫を紹介してくれたカードです。

 木の消費を減らし、ゴミも減らすことができ、また、家や学校ですぐに、かつ長期的に実践できる良いアイデアです。

 どんな商品も作るところから捨てるところまでの過程で、環境にさまざまな影響を与えるため、身の回りのものをすぐに買い替えてしまうのではなく「大切に長く使うこと」は、環境のためにとても大事です。

 こうした工夫は、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」に繋がっています。

関連するSDGsのゴール

        

カード名「海にごみをすてずにごみばこにすてる」

 

 伊勢原市立伊勢原小学校3年生 近藤 陸さん

 

◎審査員のコメント◎

 海に出かけた際に出たゴミを海にポイ捨てするのではなく、きちんとゴミ箱に捨て、海の生き物を守る取組みのカードです。

 SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」では、海や沿岸の生態系を守るために、汚染を減らす大切さが示されています。

 海の汚染は、海だけで発生しているのではなく、私たちの日頃の何気ない行動にも関わっています。お風呂に入るときにボディーソープやシャンプーを使いすぎないことや、プラスチックごみを出さないよう、ポリ袋やストローなどプラスチック製品の使用を減らすことなども日頃からできる取組みです。

 生き物がたくさん育つ綺麗な海をみんなで守っていきましょう。

関連するSDGsのゴール

     

カード名「人に伝える(広める)」

 

 箱根町立湯本小学校6年生 村上 倭さん

 

◎審査員のコメント◎

 夏休み子どもジオ講座で知った地球温暖化などについての知識を色々な人に伝えて一緒に考えることをカードにしてくれました。

 「ペットボトルをリサイクルすること」や「間伐材を使ったものを利用すること」などのカードから自分で出来ることを学びましたね。

 地球には、地球温暖化だけでなく、海の汚染や森林破壊など、色々な問題が起きています。まずは、そういった問題が自分にも関係することだと意識することがとても重要です。

 SDGsの目標17「海の豊かさを守ろう」では、海や沿岸の生態系を守るためにパートナーシップで目標を達成しよう」では、みんなで考え、みんなで協力して色々な問題を解決するために取り組むことの大切さが示されています。

関連するSDGsのゴール

     

カード名「すこしのきょりでも歩こう!」  ※オープン参加

 

 伊勢原市立伊勢原小学校5年生 近藤 唯さん

 

◎審査員のコメント◎

 移動をするときになるべく自転車や歩くことを心掛けることという毎日みんなが出来る活動をカードにしてくれました。

 少しの距離でも早くて便利な車を使いたくなってしまいますが、自転車や歩くことでCO²の排出を減らし、地球温暖化を防ぐことに繋がります。また、体を動かすことは健康に繋がることから、SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」の達成にも繋がります。

 ジオ講座でプレゼントした「箱根登山鉄道」のカードにもあるとおり、車より鉄道を使うこともCO²の排出を減らすのに有効です。

 距離によって移動手段も工夫して、自分も地球も健康でいられるようにみんなで心掛けましょう。

お問い合わせ先