箱根山火山ハザードマップ及び箱根山(大涌谷)火山避難計画改定の経緯について

 箱根山における最新の調査研究で、大涌谷以外にも古い火口跡とみられる地形が確認されたことから、令和5年度から現地調査や有識者の知見を踏まえたリスク評価等を行い、新たな想定火口域の設定とハザードマップに関する検討が行われ、令和6年度にはその結果に基づいた箱根山(大涌谷)火山避難計画の見直しを進めることとなりました。

 令和7年3月26日(水)に行われた箱根山火山防災協議会において「箱根山火山ハザードマップ」と「箱根山(大涌谷)火山避難計画」改定案が承認されました。

 この改定に伴い、危険度が高くなったわけではありません。

箱根山火山ハザードマップ改定の概要について

新たな想定火口域

 大涌谷を中心とする楕円から細長い小判型へ変更となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

箱根山ハザードマップの改定

 上記の新たな想定火口域に基づき、想定される火山現象である「噴石」「火砕流・火砕サージ」「火山噴出型泥流」「降灰」及び「降灰後の土石流」のシミュレーションを行い、箱根山火山ハザードマップを改定しました。

 避難を対象とする火山現象は、生命に危険を及ぼす可能性の高い「噴石」「火砕流・火砕サージ」としています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

箱根山(大涌谷)火山避難計画改定の概要について

避難対象地域の指定

 ハザードマップの改定に伴い、噴火警戒レベルごとの避難対象地域が設定されました。

 以前の計画では、噴火警戒レベル3で早雲郷地区が特定地域指定されていましたが、改定に伴い早雲郷地区は対象外となり、新たに姥子地区の一部が特定地域に指定されます。

 

(参考)旧噴火警戒レベル

 避難計画

 避難計画の考え方は、従来の避難計画を踏襲し、三段階避難(建物内への避難、避難対象地域からの避難、被災していない避難所への避難)としています。

 噴火当初の避難対象地域は、想定火口域全てを対象として避難地域を設定していますが、噴火発生後、火口位置が特定され、噴火の影響範囲が限定された段階で避難対象地域を縮小する計画となります。

箱根山(大涌谷)火山避難計画の本文はこちら

 

参考

気象庁ホームページ「箱根山の噴火警戒レベル及び判定基準の改定について」

気象庁ホームページ「箱根山の活動状況」

箱根山の噴火警戒レベル リーフレット(PDF/1001KB)

 

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